番組の最大の特徴は、地上波では絶対に放送できない「過激な笑い」にある。画面にモザイクが入れられることも少なくなく、2019年には「収録された内容が下品すぎる」との理由から、1シリーズが丸ごとお蔵入りになるハプニングまで起きた。
■ケンコバと「モストデンジャラスコンビ」で人気を集めた村越周司氏
そんな「ドキュメンタル」について、松本の後輩にあたる「元吉本芸人」から辛辣な批判が出ている。5月11日、YouTubeで「元芸人村越が松本人志プレゼンツ『ドキュメンタル』をディスってみた!」と題した動画を公開したのが、村越周司氏(50)だ。かつてケンドーコバヤシと「モストデンジャラスコンビ」として活動して人気を集め、ピン芸人としても「孤高のギャガー」と称されるカルト的存在に。昨年8月末で吉本興業を退所した後は、自身のYouTubeチャンネルで忖度なしのお笑い論評を行っている。
その動画の冒頭、「笑いってさじ加減がめちゃめちゃ重要だと思うんですよ」と切り出した村越氏。路上で全裸になって排泄するなど過激な内容で話題となったアメリカのバラエティー番組「ジャッカス」を引き合いに出し、「明らかに過激すぎますよね」と指摘した。
続けて「ドキュメンタル」を「それに近いことやってる」として、出演芸人が陰部を露出するのが恒例になったことに触れ「これをOKにしてる意味がわからん」と疑問を投げかけた。
また「暴力の笑い」や「汚い笑い」についても言及。「蹴ったり小道具でどついたり。もうそんなんええって。見ててしんどいねん」「これ面白いですか? 気分悪いだけですよ」とバッサリ。
さらに「日本の笑いって、もっと知的でレベルが高い」「僕は日本の笑いが一番面白いと思っている」という村越氏は、「ドキュメンタル」がAmazon プライム ビデオで全世界に配信されていることについて「日本の恥」と指摘したのだ。
動画のラストには、「もうしんどいよ、このコンテンツは。分かったかな人志くん」と先輩である松本に呼びかけた。
元人気芸人による「ドキュメンタル」批判に賛同するお笑い関係者もいる。
「『日本の恥』は言い過ぎかもしれませんが、たしかに下品すぎて笑いにくくなっている側面はありますね。とりわけ最近のシリーズでは、ギャグの質で勝負するのではなく、どこまで『やったらいけないこと』をやるかのチキンレースになっている。これでは、斬新な面白さと悪ノリを勘違いしていると言われても仕方がない。本来は面白い芸人でも実力が発揮しにくい番組だという印象です」(バラエティ番組に携わる構成作家)
松本は後輩芸人の苦言をどう受け止めるのか──。
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Source: 芸能トピ