そこで今回は物語終盤にはまったく出番のなくなった「忘れられがちな設定」を改めて振り返ります。
●かめはめ波を超える「亀仙流の奥義」
悟空やクリリンが出場した第21回・天下一武道会。亀仙人は、弟子たちが慢心しないよう「さらに上がいること」を教えるため、ジャッキー・チュンと名前を変えて出場します。
決勝戦で悟空と激突した亀仙人は、弟子の急成長を驚くとともに本気で勝ちに行きます。かめはめ波の撃ち合いが互角だったこともあり、亀仙人は奥の手を出すことに。その技は「萬國驚天掌(ばんこくびっくりしょう)」というユニークな名前でした。
それは両の掌から強烈な電気を放つ強烈な技で、相手を死に至らしめる威力があるとのこと。過去、実力を認めている悟空の祖父にしか使ったことがなかったという、まさに亀仙人の奥義です。
この技を食らった悟空は懸命に耐えますが、「まいった」を発する寸前まで追い込まれます。この時、空の月を見た悟空が大猿に変身したので有耶無耶になりましたが、この技こそ亀仙人が誇る最強の技であることは間違いないでしょう。
しかし、そんな強力な技にもかかわらず、原作マンガではその後「萬國驚天掌」が使用されるシーンは皆無。おそらく悟空にも伝授されていないはずです。
●ブルマは3人いる
ドラゴンボールをめぐり、レッドリボン軍と激闘を繰り広げた悟空。その戦いの中でドラゴンレーダーが故障し、ブルマに修理してもらうことになります。それで西の都までやってきますが、悟空は肝心のブルマの住所を知りませんでした。
ブルマの捜索が難航する中、偶然出くわした親切なおまわりさんが、ブルマという名前を手がかりにコンピューターで照合してくれます。その時、検索に引っかかったのが、3名のブルマです。
これは全世界のデータなのか、それとも西の都限定のデータなのかはわかりませんが、『ドラゴンボール』の世界には、最低でも3名以上のブルマが存在することになります。ちなみに、悟空が探していたブルマではない、「別のブルマ」のひとりはかなり体格のいいオカッパの女性でした。
●かめはめ波の天敵
第22回・天下一武道会の決勝で悟空と戦い、わずかな差で優勝したのが天津飯です。多彩な技を使いこなす天津飯は、第1試合でヤムチャが繰り出したかめはめ波を弾き返すシーンがあります。
そして悟空対天津飯による決勝戦の最中、亀仙人は「かめはめ波ではあやつをたおすことはできん」「かめはめ波そのものがきかんのじゃ 大小に関係なくな…」と、天津飯の特徴を解説します。悟空もそれを肌で感じたのか、かめはめ波を自身の推進力に変えて、体当たりで攻撃するという策を披露しました。
天津飯にかめはめ波が効かないというのは、修行の成果なのか、それとも特異体質なのかは不明です。もし威力の大小関係なく通用しないというのが事実なら、セルが悟飯との最終決戦で放った超特大のかめはめ波も、あの場にいた天津飯ならなんとかできた……のかもしれません。
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ジャンプ・コミックス版は全42巻にも及ぶ『ドラゴンボール』。10年以上連載が続いた長編作品だけに、序盤の細かい設定などは忘れたという読者も多いことでしょう。これを機に読み返してみたら、覚えていなかった設定を思い出すと同時に、当時のワクワク感や興奮もきっと蘇るはずです。
『ドラゴンボール』ファンも忘れがちな珍設定 「ブルマは3人いた?」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0073f96400889a4d2440da47900cdfc5e4ecc45b
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Source: 芸能トピ