玉川氏は9月28日放送の「羽鳥慎一――」で、安倍晋三元首相の国葬での菅義偉前首相の弔辞について、「当然、電通が入ってますからね」などと発言。それが事実ではなかったことから翌29日の番組で謝罪したが、批判は収まらず、10月5日から10日間、出勤停止となる謹慎処分となった。
19日放送の同番組に出演した際、改めて謝罪。翌20日にはコメンテーターではなく、現場取材した成果をスタジオで報告する不定期出演スタイルで復帰した。
世間では復帰に賛否両論が巻き起こったが、同局の篠塚浩社長は25日の会見で、「現場に足を運んで取材をして報告するという基本に返る。出演を続けながら信頼回復に努めていく」と言及。さらに、「これまでの経験を生かして取材をもとに番組に貢献してくれたら」と会見では一貫してフォローし、期待を寄せた。
そうはいっても、玉川氏にとっては〝屈辱〟だ。番組や、けん責処分となった上司など周囲に迷惑をかけた。定年後も盤石のはずだったコメンテーターも外されてしまったからだ。
玉川氏は番組で謝罪した際、「現場に足を運び、取材をし、事実確認をして報告する基本にもう一度立ち返るべきだと考えました」と決意となる取材スタイルを宣言したが、もちろん逆襲に燃えているという。
「長く政治関連を担当し、政権与党に厳しい姿勢も貫いてきた。復帰してすぐにとはいかないまでも、狙っているのは念入りに取材を重ねた〝玉川スクープ〟を出すことでしょうね。これまでの玉川氏を支持する政界などの関係者からネタも届き始めていると聞いています」(テレ朝関係者)
謹慎後で後ろめたい気持ちになりそうなものだが、以前と変わらず、局内を堂々と歩いているという玉川氏。それを支えているのが、謹慎渦中の〝辞めないでメール〟だったというから驚きだ。
「降板や退社などが報じられた際、社員から『辞めないでください!』などと、メールなどで熱いメッセージが玉川さんのもとに大量に届いたんです。よく知らない社員からも熱い文面が届く事態に玉川さんは驚き、時に涙ながらに目を通したとか。『番組から去った方がいいのか…』と悩んだこともあったといいますが、番組で謝罪した上で取材者としての復帰を誓ったのも、そうした社員たちの思いがあるからです」(同)
テレビ出演や打ち合わせなどでは、歯に衣着せぬ発言で〝暴走機関車〟のイメージが強いが、テレビを離れた人物像を知る人物からすれば「寡黙ないい人」。普段しか知らない人は「テレビの玉川徹さんは本当に同一人物?」と口にする社員まで存在するという。
「会社や上司に言いづらいことも、ハッキリと意見を言ってくれる。そうした言動が自身の出世のためとかでもないので、信頼されているんです。だからこそ社内に〝隠れ玉川シンパ〟が多い」(別のテレ朝関係者)
視聴者からは批判と同じくらい玉川氏を応援する声が届いたことは既報通り。篠塚社長から期待され、社内から〝涙のメール〟が届き…あとは玉川氏がアッと言わせる取材成果を見せるだけだ。
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Source: 芸能トピ