BPO放送倫理検証委員会は、今月14日に行われた会合で、TBS系バラエティ番組『アイ・アム・冒険少年』について議論した。
同番組については、手製のいかだを漕いで無人島から脱出を図り、その所要時間を競う企画「脱出島」について、文春オンラインがやらせ疑惑を報じ、BPOにも視聴者意見が寄せられたことから、委員会は番組を視聴したうえで意見交換を行った。
委員からは「番組の最後に『安全に配慮して撮影しています』と小さくクレジットがしてあった。けん引はやむなくやっていることで、面白おかしくするためにやっているわけではないということだろう」「このタイプの番組で最も気を遣うのは出演者の安全確保だ。それを否定すると他の同種の番組が作れなくなるのではないか」という意見があった。
一方で、「出演回数の多いお笑いタレントを番組内のスターとして育てているのは理解できる。ただ、参加者同士の競争という体をとっておいて、3組のうち2組がリタイヤし、残ったいかだを船でけん引して成功させるというのはやりすぎだ」「少年少女に語り掛けるコーナーを設けるなど、この番組は子供向けの感動的な物語風の作りになっている。それだけに、今回船によるけん引が行われたことは罪深いのではないか」という声もあがった。
その上で、「週刊誌報道をきっかけに、番組を見る人にいかだはけん引されていることがあるということが分かってしまった。今後自浄作用が働くのではないか」「そういう番組作りだと分かって楽しんでいる視聴者もたくさんいると思う。幻滅する人は見なくなるだろう。この番組の扱いに関しては、そうした視聴者の判断に委ねるべきだ」として議論を終えた。
https://news.mynavi.jp/article/20220121-2253977/
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Source: 芸能トピ