SNSにアップしたサイン入りの「お手紙」には、こうつづられている。
《ゆっくりになってしまうと思いますが、歩き出していきたいと思いますので、どうか見守っていただけると嬉しいです》
■個人事務所で再始動発表
体調は良くなってはいるものの、まだ万全ではない。それでもデビュー40周年を迎えた節目の今年、新たな個人事務所も設立し、何らかの活動をと奮闘中なのだそうだ。
構成作家のチャッピー加藤氏はこう言う。
「歌への情熱がおなじ歌手のなかでも突出した明菜さんですから、また歌いたいという思いを持ち続けていたのでしょうね。30年も前のライブを放送したNHKの映像で、往時を知らない若い世代をも感動させ、魅了してしまうのですから、やはり昔も今も、求められている人であることは間違いありません。ヒット曲の数々のみならず、いろんなことを乗り越え、年齢を重ねてきた明菜さんの今の歌を今の日本に響かせてもらいたいです」
公式サイトの写真には直筆で「Re-birth」とあり、加藤氏はこう続けた。
「復活するなら、新しく生まれ変わった自分をという気持ちなのだと思います。これは『シン・明菜』宣言ですよ」
アイドル歌手の華やかなりし80年代にして、当たり年の「花の82年組」。16歳のときにシングル「スローモーション」でデビュー、同年の2枚目「少女A」で瞬く間にスターダムにのし上がっていったのは中高年世代には今さらの話。
だが、「デビュー曲から、卓越した表現力を見せていました。これはもう、天性としか言いようがない」と加藤氏は言った。
だが、2017年暮れのディナーショーを最後に、活動を休止。
公の場から姿を消していたため、最初からトップギアでの明菜を求めるのは酷というもの。
期待の集まるNHK紅白歌合戦への出場など、周りに惑わされず、マイペースで活動し、ファンも温かく見守るべきだと加藤氏は提案する。
長く明菜を取材するベテラン芸能記者、青山佳裕氏はこう言う。
「完璧主義者にして繊細な明菜さんは、復帰を常々願ってはいても、いまひとつ自信を持てないでいたと思います。そんな彼女の背中を押したのは、40周年の節目であることはもちろん、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻で不穏で不安の広がる今、復活を求めるファンの声の大きさだったのではないでしょうか。これ以上、復活を待望する声はもうないかも知れない。歌手中森明菜を世に問う最後のチャンスと考えているように見えます。相当の覚悟がうかがえますね」
■「頑張りすぎないで」
もっとも、中森明菜は浮き沈みがあり、年齢を重ねてからは表舞台に返り咲いた後、力尽きるように、ファンの前から消えてしまうの繰り返しだった。
「聖子さんのファンが、いかなるバッシングや不遇にも屈しない強い姿に引かれるのに対して、明菜さんのファンはそうした繊細なところに感情移入し、頑張ってと応援します。マスコミも音楽業界も、歌姫復活に騒ぐでしょうけど、明菜さんには、頑張りすぎないでと申し上げたい。きっと本当のファンは皆さんそう思っていると思いますよ」
全盛期の歌声でなくてもいい。大きなステージでスポットライトの中心に立たなくても、ファンは応援し拍手するはずだと青山氏は言ったが、ファンも同じ気持ちのはずだ。
「シン・明菜」宣言の行方…40周年での再始動は歌手・中森明菜を世に問うライトチャンス
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ef805074d7af8f2f5cd0c77d4e7fb5f0691e6c8
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Source: 芸能トピ