■「ジブリパークとジブリ展」を内覧した感想
おもしろい展示だと思います。ジブリといっても、僕がやってきた仕事が中心となっているので、少し恥ずかしいところもありますが。僕自身のことで言うと、三鷹の森ジブリ美術館というハードを作るところからスタジオジブリに入り、そこから映画づくりをして、またジブリパークの制作でハードを作ることに戻ってきました。現実にある物を作って、そこから映画という虚構の世界に行って、今やっと現実の世界に戻ってきているんだなと展示をみながら感慨深く思いました。
■11月1日に第1期開園するジブリパークの進捗状況について
工事は、第1期と第2期に分かれており、第1期の建物関係は竣工しています。今は秋の開園に向けて展示物の搬入設置、ショップやカフェといった施設の準備を進めています。一方で、第2期の方も工事は着手しています。徐々に建物の姿が見えてきている状況です。
■監督としてどのような想いでジブリパークをつくっているか
宮崎駿(※崎はたつさき)、高畑勲、鈴木敏夫といった人たちが、(スタジオジブリで)たくさんの映画をつくってきました。その作品が(時が経つにつれ、)消えていってしまうっていうのはとても残念なことです。消えていかないように、みんなに忘れられないようにするための場所がほしいと思い、ジブリパークという形に結び付きました。映画を観た方に訪れてもらいたいのはもちろん、ジブリパークを訪れたことで、ジブリ映画を観るきっかけにつながってくれればという想いでつくっています。
■三鷹の森ジブリ美術館のプロジェクトで印象に残っていること
(宮崎吾朗監督は、スタジオジブリでの最初の仕事として2001年に開館した「三鷹の森ジブリ美術館」の総合デザインを担当)当時を振り返り、以前は造園コンサルタントという公共造園の計画設計をする仕事をしており、モノができていくプロセスの一部だけを担っていました。そうではなく、「つくった後にどう管理していくか」というところまで携わってみたいという気持ちが当時は強かったので、全部やることができて面白かったです。同時に、全部やると大変なんだなってことを思いましたが、その経験が後の映画づくりにも活きました。
■「サツキとメイの家」がジブリパークのオープンに合わせて再公開。どんなところを楽しんでもらいたいか?
(「サツキとメイの家」は11月に開園するジブリパーク第1期のエリア「どんどこ森」の中で公開)愛・地球博というのは環境万博をテーマにしていました。昭和30年代頃の映画『となりのトトロ』の世界に出てくる暮らしぶりは、いわゆるエコで、環境負荷が少ない暮らしをしていたんだろうなと考えました。
あの家には冷蔵庫も、ガス・レンジもなく、家電製品は電気くらいしかない。映画を通して、当時の暮らしぶりを実体験してもらうことで、今の自分たちの暮らしぶりを振り返るいい機会になるのではと思います。普通の日本の民家なのですが、建物に入ると映画の世界がバーっと蘇る感じが面白いところだと感じています。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
2022-07-16 12:57 ORICON NEWS
宮崎吾朗氏、建設中の「ジブリパーク」を語る 「映画を観るきっかけにつながってくれれば」
https://www.oricon.co.jp/news/2242567/full/
「ジブリパークとジブリ展」でトークイベントに登壇したジブリパークの制作現場を指揮する宮崎吾朗監督
https://contents.oricon.co.jp/upimg/news/2243000/2242567/20220716_124643_p_l_19308987.jpg
「ジブリパークとジブリ展」展示物(C)Studio Ghibli(C)Museo d’Arte Ghibli(C)Kanyada
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Source: 芸能トピ