春のシーズン開幕から大谷翔平選手が所属するドジャースの試合は、テレビとネットを中心にさまざまなメディアが連日ピックアップ。大谷選手の活躍とドジャースの首位快走で、日本中の人々を巻き込むような形で盛り上げてきました。
その盛り上がりは、ドジャースがナショナルリーグの地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズを勝ち抜き、ワールドシリーズに進出したことでさらに加速。
10月21日には日本テレビが急遽、午前に行われたリーグ優勝決定シリーズ第6戦「ロサンゼルス・ドジャースVSニューヨーク・メッツ」を21時すぎから緊急放送することを発表しました(実際は前番組の日本プロ野球中継「読売ジャイアンツVS横浜DeNAベイスターズ」が延長したため21時56分から放送開始)。
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■「嫌」「不快」ならハラスメントか
まず26日以降、「大谷ハラスメント」の声がどれくらいあがりそうなのか。
ドジャースとヤンキースの本拠地はアメリカの二大都市であるロサンゼルスとニューヨークであり、まさに東西の名門。ともに今年のナショナルリーグとアメリカンリーグ最高勝率チームであり、ワールドシリーズで対戦するのは43年ぶり。さらに50本塁打以上の選手が対戦するのは初めて(大谷選手54本、アーロン・ジャッジ選手58本)などのトピックスが多く、メディアが盛り上げる材料には事欠きません。
全戦放送するフジテレビも連日、報道・情報番組やワイドショーで特集を組んでいるほか、多くのCMを流し、昼の帯バラエティ「ぽかぽか」では日替わりの若手アナウンサーがドジャースのユニフォームを着て出演するなど、お祭りムードを感じさせてきました。
もちろん大谷選手の試合中継や特集を楽しみにしている人が多いのは間違いありませんし、活躍の程度にかかわらず、ワールドシリーズは今年最大の盛り上がりになりそうです。
活躍したらさらに盛り上がりは増すのはもちろん、仮にドジャースが4戦全敗で大谷選手がノーヒットに終わったとしても今年の実績は揺らがないだけに、すぐに1年の振り返り特集に移ってメディアのフィーバーは続くでしょう。その間、「大谷ハラスメント」という声がこれまで以上にあがる可能性を感じさせられます。
ただ、それが「ハラスメントなのか」と言われたら答えは「NO」。自分が「『嫌がることをされた』『不快だった』と感じたからすべてがハラスメントとして認められる」というわけではありません。
テレビと視聴者の間に関係性の明確な優劣や上下はなく、逃げ場のない閉鎖された環境でもないため、「嫌」「不快」と感じたとしても、それなりに回避することが可能。
そもそも放送は自分だけに向けて行われているものではないし、生活や健康などを害されたわけでもなく、権利侵害などの法を犯していないのであれば、ハラスメントとは言いづらいところがあります。
■大谷選手から見たハラスメントに
テレビ局としても大谷選手をフィーチャーすることはビジネス上の戦略であるうえに、特定の誰かに明確な損害を与えているわけでもなく、よほど批判の声が増えない限り、対応を変えないでしょう。
それはSNSの発達で匿名での発信が増え、テレビのような巨大メディアは批判を受けやすくなる中、このレベルの不満で戦略を変えていたら十分な収益が得られずビジネスが成立しづらくなってしまうからです。
また、「大谷ハラスメント」と実名を絡めて不満の声をあげることは、逆に大谷選手から見たハラスメントに該当しかねない行為。書き方によっては「嫌」「不快」にとどまらず誹謗中傷となり、名誉毀損が成立してしまう危険性もあるでしょう。
ただそれ以前に、個人の名前を勝手に使ってハラスメントを訴えること自体がモラルを問われ、自分の生きる社会をゆがめていく行為。たとえ匿名の書き込みだとしても自制が求められ、他者にも求める社会でありたいのではないでしょうか。
(全文はソースでご確認下さい)
10/26(土) 7:32 東洋経済オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/487a27adc91bce1a7a64d8652083a06ef6e90e85
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Source: 芸能トピ