「いま思えば、目黒さんの異変に気づきながら、彼をサポートするどころか、それを揶揄するような態度をとってしまった人もいた。何かできることはなかったのかと悔やんでしまいます。彼は早い段階からSOSを出していたのに……」
そう後悔の言葉を漏らすのは、月9ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)の関係者だ。主演の月岡夏を演じるSnow Manの目黒蓮(27才)が、8月15日から体調不良で活動休止していたことが発表されたのは8月21日のこと。トップアイドルの突然の療養宣言に世間は衝撃を受けた。その活動休止から約2週間、目黒が撮影現場に復帰したという。
「撮影は短時間でしたが、“夏くんらしい笑顔”も見せてくれました。でも、本当は復帰できる状態じゃないのかもしれません。気力を振り絞って現場に来た、という印象を受けましたね。
目黒さんの休養の原因のひとつには、撮影現場での疲弊が極限に達したこともあると思います。グループ活動と俳優業との両立で、ただでさえハードなスケジュールを抱えているにもかかわらず、あれだけ周囲に気を使い続ければ、人一倍真面目に仕事に取り組む目黒さんが壊れてしまうのも時間の問題でした」(前出・ドラマ関係者)
『海のはじまり』は、主人公の夏が大学時代の元恋人の死を機に、彼女が自分との子供を産んでいたことを知ることから始まる。自分が父親になれるのか。そう葛藤するなかで、母親を亡くした娘や有村架純(31才)演じる現在の恋人など周囲の人たちと向き合ううちに夏の心境にも変化が訪れる、という物語だ。制作の根幹を担うのは、目黒の“出世作”ともなった2022年のドラマ『silent』(フジテレビ系)のチームだ。
「プロデューサーに監督、そして脚本家も同じ。目黒さんも信頼を置くスタッフたちが再集結したわけです」(テレビ局関係者)
撮影が始まったのは、今年5月。顔なじみのスタッフが揃っていたが、進行はスムーズとは言えなかった。
「このドラマは制作陣の強いこだわりが詰まっていて、演出上カット割が多く、撮影に時間がかかります。そのため、終了が深夜になることも。重要な役どころを演じる大竹しのぶさん(67才)にもそのスケジュールが強いられ、彼女はよく“なんでこんなに(撮影が)長いの!”と愚痴っていた。それで制作幹部と言い合いになることも少なくありませんでした」(前出・ドラマ関係者)
出演者はスケジュール以外の問題も抱えていた。
「病気、妊娠、中絶などの繊細なテーマを扱っていますから、どの役も簡単には演じられません。なかでも有村さんは撮影の中盤でナーバスになり、『私にできるのか』とこぼしながら、しばらく考え込んでしまうことがあったようです」(前出・ドラマ関係者)
そんな中、目黒は有村に声をかけ励ましたりと、座長として周囲に気を配り続けていたという。
「迷惑かけてごめん」
だが、目黒の奮闘とは裏腹に不協和音は大きくなっていった。
「『silent』で目黒さんが繊細な役者だということは周知されていたので、今回の現場では彼の長所を生かして撮影することが共有されていました。ですが、前作以上に多忙を極めるようになった目黒さんの撮影時間は限られていて、現場は時間的にかなり追い詰められていった。目黒さんがうまく演じられずにいると、“夏くんの現場はてっぺん(24時)を超えるよね”とか“時間ないのに、またスケジュールにNG出したのかな”と、一部のスタッフが目黒さんに聞こえるほどの声で愚痴を言い始めたのです。
イライラが募ったあるスタッフが台本を地面に叩きつけたりして、現場はどんどん殺伐としていって……。そんな状況が重なり精神的に追い詰められたのか、目黒さんはほんの少しの休憩時間でも車にこもるようになってしまい、その姿に冷たい視線を送るスタッフもいた」(前出・ドラマ関係者)
そしてついに、休養を余儀なくされた目黒。
「起きられない、立てない、食事も取れない状態になってしまったそうです。病院で精密検査を受けたと聞いていますが、詳しい病状などは明かされていません」(前出・ドラマ関係者)
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Source: 芸能トピ