明るいキャラクターで知られるだけに、誰もが悲しみに包まれた。芸能界にも衝撃が走り、親交のあった芸人、タレント、俳優は次々と追悼メッセージを発した。驚いたのはビートたけしが所属事務所のホームページ上でコメントを発表したことだ。
《上島、大変ショックです。40年近く前から一緒に仕事をしてきたのに、芸人は笑っていくのが理想であって、のたれ死ぬのが最高だと教えてきたのに、どんなことがあっても笑って死んで行かなきゃいけないのに、非常に悔しくて悲しい》
上島さんはたけしが司会を務めた『スーパーJOCKEY』や『お笑いウルトラクイズ』(ともに日本テレビ系)などに出演。たけしは体を張った上島さんのギャグに大笑いし、上島さんはブレークのきっかけを作ってくれたたけしに感謝の念を持っていた。
ホームページには、たけし自ら描いたと思われるタキシード姿のダチョウ倶楽部のイラストを添えた。そして文末には
《※マスコミ各社様へ。個別のお問い合わせへのご対応が難しいため、こちらにてコメントを発表させていただきました》
とある。ショックは計り知れないようだ。
上島さんが亡くなった際、ネット上で気遣う声が集中したのが、有吉弘行と出川哲朗だ。
前者は上島さんを慕う『竜兵会』のメンバーで、不遇時代から後押ししてくれた上島さんに多大な恩義を感じていた。後者は同じリアクション芸人として励まし合い、堅いキズナで結ばれていた。
くしくも2人は上島さんが亡くなった11日、都内のスタジオで顔を合わせた。有吉は、いずれも日本テレビの冠番組である『有吉ゼミ』と『有吉の壁』の収録に参加。出川も偶然、同じスタジオ内で『沸騰ワード10』(日本テレビ系)の収録だった。一部報道によれば、出川は明らかに泣き腫らした顔で、元気のない様子だったという。
出川はその後、所属事務所を通じて
《無念です。まだまだ竜さんとケンカしてチュ~したかったです。最高のライバルであり最高の友でした》
とコメントを発表している。
一方の有吉は、特段“変化”はなかったと聞こえてくる。現場に立ち会ったテレビ局関係者は
「いつもと変わらず、大笑いしたり、共演者に毒づいていました。もちろん誰も上島さんのことなんて聞けるわけがない。周囲も察している感じで、“普段通り”を意識していました。これが有吉さん流の弔い方なんだろうと……」
と明かす。有吉は‘13年に
「涙をこぼすのは上島さんの葬式だけ」
とツイート。大きな悲しみを抱えながらも気丈にふるまったのは、プロ意識の高さゆえか。
「実はこの日、局内で出川さんと有吉さんは会っているんです。その時も有吉さんはいつも通りというか…。対する出川さんは目が腫れていて、ひと目で落ち込んでいるのがわかりました」(同・テレビ局関係者)
日本のお茶の間に笑いを届けた稀代のリアクション芸人は、ひっそりと去っていった。盟友たちに、それぞれの送られ方をしながら――。
FRIDAYデジタル
5/14(土) 10:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ef12458ac3d144bb16f79d42c09ed825b4ed00e
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Source: 芸能トピ