しかし逆に目も当てられないほど大爆死した作品もあるようだ。その原因はどこにあったのだろうか。
1つ目に挙げられるのが、4月8日に公開された阿部寛の主演映画『とんび』。
原作は小説家・重松清が執筆した同名小説で、妻を事故で亡くした不器用な主人公のヤス(阿部)が、周囲の助けを借りながら男手一つで息子のアキラ(北村匠海)を育てていくハートフル人情物語だ。
人気俳優の起用&感動系の物語で万人受けすると思えたが、342館で公開された直後の4月9日から10日にかけた『国内映画ランキング』(興行通信社調べ)では、初登場7位というさえない順位に。
同日に166館の中規模公開された『チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』よりも下位の結果だった。
ただ劇場に足を運んだ人からは好評の声も多く、一部では、同作が過去にドラマ化されているため伸び悩んでいるのでは、という意見も飛び交っていた。
キャスティング以外の爆死理由は…
また、4月1日に公開された俳優・田中圭の主演映画『女子高生に殺されたい』も、悲惨な結果を招いてしまった。
同作は、女子高生に殺されたいという理由で高校教師になった男・東山春人(田中)の物語。
漫画界の鬼才・古屋兎丸の原作を映像化し、一部で大きな注目を集めていたが、公開直後の4月2日から3日にかけての「国内映画ランキング」ではトップ10入りを逃している。
『とんび』同様に劇場に足を運んだ人からの評判は良かったが、そもそも古屋ファンしか足を運んでいないことが敗因だと思われる。
同日のランキングには、公開館数34館のアニメ映画『オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』がランキング入りしていたため、爆死っぷりが顕著だった。
最後は人気漫画を実写化した映画『嘘食い』。若手俳優・横浜流星や元『乃木坂46』白石麻衣を起用し、宣伝にもかなり力を入れていた。
しかし、そもそも漫画の実写化は失敗作が多く、同作にも公開前から批判の声が続出。
そしてご多分に漏れず、意味不明な内容改変などがあり、前評判通りに「国内映画ランキング」初登場5位という順位だった。
ちなみに公開後にもネット上では、《典型的なダメ邦画だった》《古いタイプの実写化という感じで、脚本や監督が自分の色を出そうとして駄目になった作品》などと散々な評価だったことは言うまでもない。
まだ2022年が始まって半年も経っていないが、大爆死作品は密かに量産されている。
公開前から爆死候補の映画はまだまだあるが、結果はどうなるのだろうか…。
阿部寛の主演映画もまさかの爆死! 2022年に公開された大コケ映画
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Source: 芸能トピ