(略)
そんな若林が先日、少々気になる発言をしていた。それは「あちこちオードリー」(テレビ東京系)でのこと。「全然、説明伝わんないんすけど」と前置きして、次のように話し始めたのだ。
「俺、Uber Eatsを今、やってるんですよ」
ゲストのおいでやす小田が目を丸くして聞き返すと、
「なんか趣味持たなきゃ、ってなるじゃないですか。自転車を趣味にしようと思ったんですよ。でも東京走ってても、行きたい場所も見たい景色も何にもないんですよ。もう、なんなら亡霊のように(自転車を漕いでいた)。もう仕事みたいな、義務みたいな。でもUber Eatsの配達員だけ、オーラが違うんですよ。漕いでる時の。なんかね、どこかに向かう必要がある人のオーラが出てるんですよ」
これに「あるよ、そりゃ。届けなアカンねんから」と呆れたように返す小田。
「俺は『羨ましいな。目的がある人』って思ったんですよ」
そう畳みかけた若林は、面接が不要ということでUber Eatsにすぐに登録したと明かす。
「配達(のオーダーが)来るじゃないですか。で、受け取るじゃないですか。(オーダー受けたからには)絶対に行かなきゃいけないじゃないですか。絶対に行かなきゃいけない場所があるってね、灰色だった街がカラフルになるんですよ」
なんとも満足気な若林なのだった。
このエピソード、いい話にも聞こえなくもないが、「唯一の収入源がUber Eatsの稼ぎ」という必死のパッチで生きるためにやっている人たちは、どう感じるだろうか。
先日、関東地方で記録的な大雨が降った際のニュースで、そんな悪天候の中で商品を届けるUber Eats配達員の姿が流れていたのだが、その彼が言うには「雨の日は配達料にプラスしてボーナスがもらえる」。物価高が続くこのご時世に、わずか数百円のボーナスのために、雨に濡れながら必死に自転車を漕ぐ姿に、目頭が熱くなった。
あまつさえ、若林が「師匠」と慕うピン芸人のTAIGAに至っては、芸人としての稼ぎだけでは家族を養えないがゆえに、Uber Eatsの仕事で生計を立てていることがよく知られているというのに…。
「実際にやってみて、彼らの苦労がよくわかった」と言うのならまだしも、本当にただの趣味だけでUber Eats配達員をやっているのだとすれば、それは全てが充足した者の、ただの戯れでしかない。おごれる若林は久しからず、だ。
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Source: 芸能トピ