大河作品において頻繁に取り上げられるのは戦国時代や武士の時代。必然的に描かれる合戦シーンは大河ドラマの醍醐味として視聴者の喝采を浴びてきたが、「光る君へ」に関しては「平安の世」という言葉通り、5月12日放送の第19回までは合戦シーンは描かれていない。このため、SNSに《雅な中のドロドロが面白いけどね》と称賛が上がる一方、《戦闘シーンが少なく政治的な駆け引きばかり続くんだが》と、納得しない声や不満も上がっている。
SNSには他にも《今大河は少女漫画テンプレ的なのが逆に苦手でして》なんて声も上がる今作は、確かにこれまでの大河とは一線を画していると言えそうだが、やはり大河は合戦シーンを見たがる層が見るドラマであり、今作はその期待に応えられていないということなのか。
「光る君へ」で63作目を迎える大河ドラマの中で、武士の時代、それも戦国時代が舞台になった作品は、日刊ゲンダイDIGITALが調べたところ26作で、大河ドラマの歴史の中で大きなウエートを占めているのが分かる。
ドラマに詳しいライターの木俣冬氏は、これまでの大河ドラマを見てきた視聴者層には「合戦シーンはスケールが大きくなりますし、一対一の対決にしても、刀を交える緊張感あふれるシーンになる」がゆえ、「のっぴきならない状況で何を選択し、生き延びるか、という流れ」が好まれてきたのではないかと分析する。
■「新たな視聴層を狙っているようにも思います」
となると、「光る君へ」の作風はこれまでの大河を楽しんできた視聴者層には、確かに受けが悪そうだ。ただ、同時に木俣氏は同作について、「恋愛ものを好む女性層や、古典文学を愛する方々が興味を持って観ているようです」と、新たな視聴者層獲得という狙いがあるように思えるとも語る。
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/340040
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Source: 芸能トピ